米国ハイイールド債券ファンド(ブラジルレアルコース)の恐怖(その1) [投資信託・ETF]
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投資信託へ投資をしている、あるいは投資しようと考えている投資家なら、
「米国ハイイールド債券ファンド(ブラジルレアルコース)」という投資信託の
名前は聞いたことがあるでしょう。
この「米国ハイイールド債券ファンド(ブラジルレアルコース)」が今、
大人気です。
楽天証券でも過去実績分配金利回りが第2位ということで
トップページで燦然とランキングにランキング入りしています。
この「米国ハイイールド債券ファンド(ブラジルレアルコース)」が
人気の理由は以下の2つです。
1)毎月配当である
2)運用利益+金利差益+為替差益が狙える
1)は言わずもがな、ですね。
日本人は毎月分配がとっても大好き。
分配の都度、税金が日本国へチャリンチャリンと課金されていることは
気にならないのでしょうか???私は気になりますが。
まぁ、そこは他の専門家も度々指摘しているので
ここでは敢えて触れないとして、問題は2)です。
おそらくこの3点セットで一番確実性のある差益は金利差益。
ブラジルレアルだと11%程度(2011年11月政策金利)です。
円はご存知1%未満。。。
おそらくこの金利が逆転することはないでしょう。
しかし、金利差なんてそもそも数%。かつ、
-実際は間に米ドルが入るので米ドルの金利が上昇し、
プレミアムが低くなることが十分考えられる
-ブラジルの成長にかける投資信託だと思いますが、
ブラジルが成長し、経済が安定すると金利は下がる
ということで、今より金利差益は減ることも予想されます。
それより問題なのは、運用や為替については
11%以上動くことはザラにあるということ。
つまり、値動きの大きさは
運用>為替>金利
となります。
では実際に「米国ハイイールド債券ファンド(ブラジルレアルコース)」の
運用状況はどうでしょうか。
運用報告書には運用、金利、為替別に報告がないので、
全体の運用(=基準価格)での話になりますが、
設定来▲25.8%、▲15.84%となっています。
しかもこれは分配金再投資後であるにもかかわらず、です。
一方、為替についても、2002年と2008年にブラジルレアルが
一瞬にして▲50%という暴落を記録したこともあるのはご存知でしょうか。
よって、販売現場では金利差益がクローズアップされ、
販売されていることが容易に想像できますが
(私はこれを金利マジックと呼ぶ・・・)、
実はそれ以上にほかの部分でリスクがある投資信託なんですね。
もちろん、反対に動けば、メリット3倍の商品ですので、
これらのことをよく理解して購入される分は問題ありません。
しかし、ちょっと冷静に考えると非常にリスキーで恐怖を感じる
投資信託ですので、じっくりお考えになって購入してください。。。
米国ハイイールド債券ファンド(ブラジルレアルコース)の恐怖(その2)に
つづく・・・。
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円はご存知1%未満。。。
おそらくこの金利が逆転することはないでしょう。
しかし、金利差なんてそもそも数%。かつ、
-実際は間に米ドルが入るので米ドルの金利が上昇し、
プレミアムが低くなることが十分考えられる
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ブラジルが成長し、経済が安定すると金利は下がる
ということで、今より金利差益は減ることも予想されます。
それより問題なのは、運用や為替については
11%以上動くことはザラにあるということ。
つまり、値動きの大きさは
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運用状況はどうでしょうか。
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しかもこれは分配金再投資後であるにもかかわらず、です。
一方、為替についても、2002年と2008年にブラジルレアルが
一瞬にして▲50%という暴落を記録したこともあるのはご存知でしょうか。
よって、販売現場では金利差益がクローズアップされ、
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(私はこれを金利マジックと呼ぶ・・・)、
実はそれ以上にほかの部分でリスクがある投資信託なんですね。
もちろん、反対に動けば、メリット3倍の商品ですので、
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しかし、ちょっと冷静に考えると非常にリスキーで恐怖を感じる
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